シェアハウスとは何でしょうか?
シェアハウスの法令上の定義は明確にはわかりませんが、一般的には「一件の住宅や一部屋を複数人で共有すること」です。つまりたくさんの人数でマンションやアパートを共用するということです。昔はタコ部屋でしたがシェアハウスと言えば少し聞こえはいいですね。
民泊とどう違うのかというと、公式な見解はわかりませんが、一般的には、その居住期間の長さだと思います。
民泊は、その滞在期間の短さから旅館業法に抵触する可能性があるのですが、シェアハウスは、1月以上住むのであれば、この点では法令の基準をクリアしています。
では、まったく問題がないかというとそうでもなく、構造によっては問題となる場合があります。
それは、建築基準法と消防法です。
建物は建築基準法に適合していなければなりません。よく耐震偽装や基礎杭の問題がありますが、居室内の構造についても規定されています。
代表的なものは『窓』ですね。採光や換気のための窓のない部屋は原則として居室としてとして使用してはならないので、よく、分譲マンションでは「サービスルーム」、「納戸」などどして、構造上窓をつけられない部屋を居室から除外していますね。
一定規模を超えると、建築基準法上は「寄宿舎」の基準に従う必要があります。
消防関係もそうです。基本的には、火災報知機もそうですね。各部屋に付けなければならないことになっています。大型のクローゼットの中もですね。
このように、建物を建設するときには、法令に適合していなければならないのですが、その後の改装で、内部の区確を小さくしてシェアハウスとする場合、窓なし部屋を作ってしまうと、このような建築関係法令に違反するということなります。
まあ、法律はともかくとして、マンションは気密性が高いので、窓がないとかなり息苦しいと思いますし、不動産の物件紹介サイトを見ていると、これは火事になったらどうかな?という物件がたまにあります。
シェアハウスを経営するのであれば、少なくとも、住民の安全を考えてほしいと思いますね。