前回の続きです。業務には無関係ないので、ご興味のない方は読み飛ばしてください。
行政書士という資格をしたのは学生時代であったという話でしたが、勉強を本格的に始めたのは、実際に社会に出てからでした。
一応は在学中にテキストを買ったんですが、確か、数3~4万円くらいの教材で、福武書店のものだったと思いますが(ベネッセでないところが古いですね…)、当時はまあ、ざっと読んだだけでしたね。特に細かいところは覚えずにやめてしまいました
本格的に、資格がほしくなったというか、法律を本格的に学びたくなったのは、社会人2年目か3年目くらいでした。それは、入社してから2、3年したころにふとした思いでした。
なぜかそのとき、世の中にはいろいろな理不尽なことがあると感じてしまったのです。
細かいことはもう忘れしまいましたが、例えば、小さな集団の中では常識的にはおかしくても、その集団の中では定説となっているルールがあるものです。よく、ブラック企業といわれる会社がニュースやネットで取り上げられたりしますが、飲食店などで深夜まで働かされているのに残業代が出ない。出ない理由は「店長だから…」、「若いうちは会社のために身を粉にして働くのは当たり前」、「一律営業手当の中に残業代は含まれている」などどいう経営者側の理屈がその会社ま中ではまかり通っている場合がよくあります。これって、ほかの会社ではどうなんだろう?本当は社会のルールはどうなっているのか?と思ったことはないでしょうか。
私が当時思ったのは、「この状況は法律に照らし合わせたらどうなんだろう?」と感じたことがきっかけでした。当時はものすごく景気が悪くで、完全失業率が過去ワースト1などどいう状況だったのですが、世の中の多くのサラリーマンが、「いつ首を切られてもおかしくない。」、「会社内で立場が悪くなるのであればいろいろなことは目をつぶろう」というような状況で、職を失うことに多くのサラリーマンが危機感を覚えていました。
しかし、ふと、地元の友人や知り合いなどを見ていると、大きな会社に就職したサラリーマンよりも、手に職をつけて自分のスキルで生きている人の方が、生き生きとしているように見えました。
当時の私(25歳くらいでしょうか)は、自分にはこれから働きながら手に職をつけることは難しい。だけど、知識を身に付けて、スキルを頭にインプットすることはできるのではないか。?こんな風に考えて、再び勉強を再開しました。まあ、勉強方法などは、紹介できない、というか、独学でなので、なかなか説明が難しいのですが、テキストを中心に学習した気がします。法律初学者にはかなりハードルが高かったと思いますが、よいテキストに出会い、また民法などはかなりわかりにくいので、行政書士試験用ではない解説本や司法書士試験のテキストを参考に使ったりして理解を深めました。
なんだかんだで、会社員の私は1年半くらいかけて試験レベルまで学習しましたが、今考えれば、専門学校などに通った方が近道だったかもしれません。
まあ、半分趣味みたいな感じだったので苦ではなかったのですが、とにかく、この時得た知識はその後サラリーマン生活でもとても役に立ち、一番の財産は「リーガルマインド(法律的に無考える思考)」を持つことができるようになったことだと思っています。
次回は、不動産関係に興味を持った経緯を書きます。
第4回に続く…