訪日外国人旅行者数|観光庁統計2019年暦年と今後の展望

2019訪日外国人数は過去最高

2019 年年間のの訪日外国人旅行者は、3188 .2万人(前年比2.2%)で、統計開始の1964年以来、最多の数値となりました。

出典「日本政府観光局(JNTO)」

以下、各国別の内訳データですが、主に韓国人訪日客の減少が顕著ですが、年間で▲31万人(前年比▲25.9%)程度減少しています。

一方で、ほぼすべての国・地域で数パーセントから2割強増加しています。

出典「日本政府観光局(JNTO)」

2019年の統計数値は全体としては微増ですが、これはあくまで2019年末までの統計上の話であり、2020年に入り、いよいよ1月から新型コロナウイルス肺炎が大流行の兆しを見せ始めています。以下、1月の統計数値を説明していきます。

2020年1月の速報値は落ち込むものの▲1.1パーセント程度

2020年1月の統計は、数値で見る限りは、韓国の落ち込みが引き続き顕著ではあるものの、その他の国・地域では増加傾向を示しています。

出典「日本政府観光局(JNTO)」

春節の影響

1月末時点では、それほど影響がないように見えますが、これは、中国の春節の時期が大きく英起用しています。

中国の春節(旧正月)は前年と異なり、1月(1月24日)から始まっているいることで、中国人旅行者の来訪が去年よりも前倒しになり、統計数値をわかりにくくしており、1月段階では、少なくとも数値上はあまり影響が出でいませんが、2月以降はコロナウイルスの影響が顕著になり、統計数値にも顕著にあらわれてくるでしょう。

2019年の春節

春 節2019年2月5日(火)2019年2月4日~10日7連休

2020年の春節

春 節2020年1月25日(土)1月24日~1月30日7連休

今後の展望と対応は?

新型コロナウイルス肺炎の影響は、2020年2月末現在、猛威を振るい、依然として収束する兆しを見せていません。観光需要の減少は、今後は収束するまで影響は続くでしょう。しかしながら、特効薬、ワクチンがない現在、人命、健康にはか代えられないので、各宿泊施設、観光関係者は予防、蔓延防止に注力し、 このような状況下では静観するしかなく、

この時期に、今後の作戦・展望を考え、計画や戦略を見つめなおすときではないでしょうか?

観光産業の課題など

以下、現時点での課題などを整理してみました。

  1. インバウンド一辺倒でよいのか?・・・インバウンド重要が突然減少した場合のリスクヘッジは?
  2. 内需(日本人観光客)の掘り起こしは?
  3. 集客が特定の国や地域に偏っていないか?
  4. 中国人、台湾人、韓国人などの特定の地域の外国人観光客に依存していないか?・・・その他地域や国内観光客の需要はないか?
  5. 宿や民泊代行業者以外の飲食業やレジャー産業、小売業などの周辺産業は、インバウンドに依存しすぎていないか? ※これは許認可、工事などの業者にも同様に言えますね。

※上記を参考に対応策などを考えていただければと思います。ちなみに、不況に強い業態は、一般的には安売り戦略であると考えられていますが(100円ショップ、ディスカウント家電量販店、ドラッグストア、シェアリングエコノミーなどは、いずれも不況下で伸びた産業といえます。)、

一方で、一定の富裕層向けのビジネスもまた伸びており、300円の牛丼が流行る一方、高級車のフェラーリが販売台数を伸ばすなど、日本のみならず世界中で貧富の2極化が顕著なため、宿や観光産業においても、一定レベルの富裕層をターゲットとしたものなど、差別化を図ることも対策の一つかもしれません。もちろん、国内需要の掘り起こしなども重要です。

今後を考えるための参考となればと思います。

統計情報については、観光庁ホームページに掲載されたものを使用しています。以下リンク掲載

観光関係の統計資料をご紹介します。

統計情報・白書

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